思っていた以上にPAPOOZの投稿がチェックされ続けられていることもあってか、ここ数日オザケンについてあれこれ考えなおしている時間が増えています。
テレビCMで流れている「ラブリー」だとか「さよならなんて云えないよ」などについて、というよりは、今年彼が行った「魔法的」ツアーの内容や、その場で歌われた新曲の歌詞についての思い返し、というのが主なんですけれども。
自分の中での小沢健二の凄さ、というか、ヤバさとは。
なんだかんだ言って、過去の洋楽(みんなが聴いたことのある名曲からわりとそうでもないマイナーな曲まで総括して)の部分部分を無邪気に折衷しながら、その楽曲に他のソングライターや作詞家では到底綴れないような歌詞を乗っけた時に得られる高揚感、というのがかなり大きいです(逆にいうと、渋谷系だとか王子様だとかそーいうのはスパイス程度のものであって、わりとどうでもよいです)。
そういった点でいうと、今回のツアーで発表された曲たちにはかなり興奮させられました。自身の結婚や子供ができたこと、近年コンスタントに行ってきた執筆活動での世界観なども踏まえて包括されつつ、そんなあれこれが5分程度の横揺れディスコ&歌謡曲チューンにとてつもない情報量のぶっ込み方をされているんです。
だから、ソロ活動最初の日比谷野外音楽堂でのフリーコンサートではじめて聴いた『犬キャラ(その後改名「dogs」)』収録曲を目の当たりにしたときの「なんだ、これ!?」感と、個人的に彼の活動の中でもっとも好きな『LIFE』の後の「ボーイズライフ」や「強い気持ち・強い愛」期に感じた強烈なインパクトが同時に襲ってきたかのような気分になって、ライブ観た後すぐにはどうにも感想とか書けなかったのです。
そんな半年前のことを思い返しながら、新曲「シナモン(都市と家庭)」を脳内再生させていると、どうしてもDaryl Hall & John Oates「I Can't Go For That」も同時再生されてしまうわけです。そして、さらには田島貴男在籍時のPizzicato Five名盤『ベリッシマ』収録「これは恋ではない」まで被さってきて、わりと変なテンションの朝を迎えています。
今からあたたかいコーヒーと、バターたっぷりのトーストで気持ちを落ち着けようと思います。
あ、Daryl Hall & John Oates「I Can't Go For That」収録『Private Eyes』も、Pizzicato Five『ベリッシマ』も、apple musicで聴けるので未聴の方はぜひどうぞ。
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