超雑感「フジロックでオザケンとコーネリアスはどっちを観るべきなのか」

フリッパーズ・ギターというバンドの「なにか」に引っかかった人たちにとって、2017年という年は忘れられない年になることはまちがいない。特に、このバンドが解散した後、小沢健二(オザケン)もしくは小山田圭吾(コーネリアス)のどちらかに肩入れがきっちり分けられなかった渋谷系こまったちゃんな方にとってはね(俺含む)。我思うに、小沢健二はやはり2016年に観ておくべきだったもので、できれば2017年はコーネリアスを観るべき年なんじゃないかな、と思っている。とはいえ、2016年に小沢健二「魔法的」を観たくても観れなかった方々も相当数いるとは思うので、そういう方々の中でフジロックに行ける方は、まずは小沢健二のライブを観ることに重きを置いていただくのがよいと思う。小沢健二のサイト『ひふみよ』で氏ご自身が、"「魔法的」ツアーバンドのギアを一段上げる"とか、"ヒット曲と未来のヒット曲を混ぜます(あはは、不遜)"とアゲアゲで書いているぐらいですから。オザケンも言うよねー。2017年「流動体について」リリース及びその後のTVを中心とした幾つかのプロモーションだけで、氏への想いが再燃した方(もしくはずっとめらめら燃やし続けていた方)で、去年の「魔法的」で演奏された新曲を未聴の方は、その曲たちを聴いたら脳内が興奮し過ぎてドーパミンが失禁しちゃうことでしょう。因みに、私は昨年「フクロウの声が聞こえる」「 シナモン(都市と家庭)」「涙は透明な血なのか?(サメが来ないうちに)」「超越者たち」「飛行する君と僕のために」「その時、愛」にヤられてしまいました(つまり新曲全曲)。で、上記の方々はコーネリアスは他のフェスか秋口に予定されているニューアルバムのツアーを満喫するのがよいと思われます。もちろん時間帯が完全に被らずに両方観れるに越したことはないですけどね。しかし、野外で夜の時間帯にコーネリアスのメロウなニューソング聴くのかなり気持ちいいだろうな。本筋はやはりこっちな気はする。コーネリアス単独の野外ライブというと、個人的には2008年9月末に群馬でCRUE-L瀧見憲司氏仕切りで行われたフェス「FUTURE」で観たのが確か最後。ガクガクブルブル極寒の中、「SENSUOUS」なセットを観たのを今でも覚えている。あと、このフェスには、ゆらゆら帝国も出演していて、坂本慎太郎氏がこれまたかっこよかったのであった。しかし、坂本氏もコーネリアス新曲「あなたがいるなら」の歌詞では、単なるラブソングではなく、まるで小沢健二を思わせる書き方をしていてズルい男よねー(好き)。あ、そういえばこのフェスに出演していた女子2人組のバンドStoned Green Apples、好きだったことも思い出した。あとカヒミカリイの弟さんの一人ユニットSpikewaveのDJがえらく微笑ましいものだったことも。で、野外フェスといえば、実は今年のフジロック、わたくしまったく行く気がしなかったのでした。この二人が同じ日の同じ時間帯にほぼほぼ同じ場所にいるってのに、まったく行く気がしないんだから、きっとフジロックに行くことは一生ないんだろうなあ。もしかしたら「あの日あの時あの場所で君に会えなかったらー」なんて小田和正の「ラブストーリーは突然に」の歌詞を口ずさみながら、悔やんだりする時が来たりするのだろうか。

the sound of bricolage

サイト管理人・アケシン(UK/US indie・渋谷系 DJ)。 このブログでは、新しくリリースされる作品や、自分が日々聴いている音楽、過去に自分がDJ時に回した音源などをピックアップしていきます。 紹介するからには、その作品をたくさんの方に実際に耳にしてもらいたいので、apple musicなどでチェックできる作品を中心にチョイスしていきます。

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