約1時間。ざっくり振り返ってみただけでも、2016年は豊作な年だったことを再確認。宇多田ヒカルのアルバムは通して聴く機会がなかったので選外に。
例年のことですが、順位はある程度の目安のようなもので、あってないようなモノです。特に、1〜25位はかなり繰り返し聴いたアルバムとなっています。それぞれアーティスト名・作品名のところに、そのアルバムに関する動画やリードトラックのリンクを貼っているので、未聴の方はぜひチェックしてみてください。あとapple musicで聴ける作品もけっこうあります。
1.METAFIVE / META
2.富田ラボ / SUPERFINE
3.小沢健二 / 「魔法的」新曲7曲
4.OGRE YOU ASSHOLE / ハンドルを放す前に
5.The Radio Dept. / Running Out Of Love
6.Blood Orange / Freetown Sound
7.b-flower / the very best of b-flower sings written between 1987 and 1998
8.For Tracy Hyde / Film Bleu
9.The Laundries / Synanthrope
10.Trashcan Sinatras / Wild Pendulum
『META』は自分が好きなミュージシャンが勢ぞろい、というのを抜きにしても大好きすぎたアルバム。一番個人的に思い入れのないLEO今井氏の加入により、躍動感と刺激いっぱいの1枚に仕上がったのも面白い。このアルバム、大半の音楽雑誌の2016年ベストでは当たりさわりない位置づけになってるけど、嘘でしょ。
ポップミュージックというフォーマット自体を完璧にアップデートしたって意味で冨田ラボのアルバムは最高すぎた。現代ジャズの導入と、ニューカマーな歌い手たちの組み合わせも成功だったね。
3位。まあ邪道なんですが、2016年を振り返る上で無視はできないので(音楽ジャーナリストの宇野維正氏も同じことやっていたけど)。ひふみよライブ盤『我ら、時』と同じ形態でもいいし、ブルーレイやDVDでもいいから『魔法的』ライブを形にしてくれないかな。彼の新曲は、もっと広く聴かれるべき。お帰りなさい、小沢君。
4位のオウガは、自分の中で揺らぎなかったゆらゆら帝国のポジショニングにとって変わる位置についにきたな、という。バンド感のあるミニマルグルーヴがたまらなく気持ちいいよ。
洋楽では、The Radio Dept.新作は、11位のTHE 1975と並んでとにかく良く聴いた一枚。楽曲の安定感とアレンジのアップデート感が絶妙すぎ。
Blood Orangeは前作超えしたとはいえなかったけど、それでもやはりすごく好きな作品。音が鳴った瞬間に、彼の音楽だと分かる記名性は昨今の音楽の中では貴重なものだと思う。
7位、b-flowerのベスト盤。2枚組で、それぞれ70分近く目一杯収録されているにも関わらず、飽きずに聴きとおせる奇跡。リリース時にソウルフラワーユニオンが推してくれたのは実に嬉しかったな。ネオアコとかギターポップとか抜きにして、とりあえずロック好きで彼らを未聴の人はこのベスト盤を聴いてみるといいと思う。ジャケットデザインからも名盤の風格を感じとることができるね。
8,9位。共に、自分の中での高い期待値を超えた作品をドロップしてくれて感謝しかない作品。For Tracy Hydeはボーカルがチェンジしたりして順風満帆ばかりではなかったはずだけど、よくここまで蒼くてキレイで切なくてポップな作品にまとめ上げることができたなあ、って感嘆しかない。The Laundriesはメンバー増員もプラス材料で、よりカラフルでより逞しいアルバムに仕上がったことにグッとクる。木村氏のボーカルがより深みを増して沁みるのと、各楽器から鳴らされる1音1音の音の分離がとにかく気持ちよい。
10位、トラキャン。またしてもロマンティックな気分にとことん滲みらせてくれました。感謝・感激。
11.THE 1975 / 君が寝てる姿が好きなんだ。なぜなら君はとても美しいのにそれに全く気がついていないから。
14.おとぎ話 / ISLAY
16.Homecomings / SALE OF BROKRN DREAMS
17.Bell & Sebastian / The Jeepster Singles Collection
18.LUCKY TAPES / Cigarette & Alcohol
11位から20位。若いバンドが多く占める結果に。D.A.N.にしても、yahyelにしても、邦楽だの洋楽だの考えずにフラットに聴けるからとにかく最高だ(共にちょっとボーカルが苦手な点が残念ではあるのだけれど)。THE 1975は絶対ベスト10に入れると思っていたんだけどな。サニーデイサービスは活動再開後のアルバムでは一番好き。印象的なMVも脳裏に焼きついて離れないでいる。Homecomingsは今まで今ひとつ好きになりきれないでいたんだけど、このアルバムにはヤラレタ。ベルセバのシングル集は、自分がもっとも好きな彼らの時期の曲がものの見事に集まっていてとにかく良く聴いた。LUCKY TAPESはとにかく外さないところがニクい。そこがいいところであり、惜しいところでもあるかも。Klan Aileenは聴いてると脳内の興奮具合がかなりエグいです。
22.CHOCOLATE & AKITO / CHOCOLAT & AKITO MEETS THE MATTSON 2
24.岡村靖幸 / 幸福
25.shuntaro okino / TOO FAR(F-A-R REMIXES)
28.Fishmans / LONG SEASON ’96〜7 96.12.26 赤坂BLITZ(LIVE)
2016年のポップミュージックって視点でいうと、スイスカメラはもっと幅広く聴かれるべき音楽だったって思っている。アレンジにしても、歌詞にしても、演奏にしてもとにかく一筋縄ではないのに、ここまでポップであることの素晴らしさは本当に賛辞したい。少なくても、LUCKY TAPESやayU Tokioらと同じぐらいは聴かれてしかるべき作品なんじゃないかな。昨年の個人的ベストアルバム第1位の沖野さんの『F-A-R』リミックス盤。「しっかり聴ける」リミックス盤って意味でスゴいと思いう。ここ数年は本当に彼にとっての充実期だな。岡崎体育のアルバム聴いていると、"テクノ"ってフォーマットはやっぱり自由で便利なんだなーって思う。あと、彼の場合は音楽+映像が合致したMVが完成系だから、音源のみだとちょっと面白みは減るよね。カジくんのここ数作で続いているとにかくなフレッシュな楽曲・作風も、実はかなりスゴい事だよね。
32.堀込泰行 / One
33.Weezer / Weezer(White Album)
34.Keishi Tanaka / What’s A Trunk?
38.James Blake / The Colour in Anything
まさかBen Wattや堀込泰行のアルバムが30位台という位置づけになるとは思わなかったな。恐るべし2016年。Keishi Tanaka君の音楽は、僕にはちょっと眩しすぎる。プライマルやTeenage Fanclubもいいアルバム作ってるよね。
41.Ben Lee / Freedom,Love and the Recuperation of the Human Mind
43.KIRINJI / ネオ
44.never young beach / fan fan
45.Sleigh Bells / Jessica Rabbit
46.YOUR ROMANCE / 9 Dimensions
47.Tim Burgess & Peter Gordon / Same Language,Different World
50.野宮真貴 / 男と女~野宮真貴、フレンチ渋谷系を歌う。
Ben Leeは本当に本当に大好きなアーティストの一人。グランドロイヤルでのデビュー期が鮮烈すぎたことが、今となっては足かせになっているくらい、いい声でいい曲を作ってる。原田知世のアルバムはリリースされるごとに愛聴しているんだけど、『恋愛小説2』は苦手だった。もっぱら選曲が自分にフィットしなかったのが原因。あと近年の野宮真貴がしっかと引き受けて提示している「渋谷系」とされる曲たちを聴いていると、自分が好きだった「渋谷系」とのズレがありすぎて、ちょっと頭がクラクラしてくることがあるね。
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