ソウルファンクバンド・ママズ・ガンのアンディー・プラッツと、トミー・ゲレロやエイミー・ワインハウスに楽曲を提供してきたショーン・リーの二人によるユニット、ヤング・ガン・シルバー・フォックス。
アルバムタイトルが「正に!」とうなづくしかないほど、70年代ウエスト・コーストの空気と風を感じさせるそのサウンドとジャケット。
確信犯的プロジェクトなのは間違いないけど、したたかさとかテクニカルな面より先に、とことんソウルフルでムーディな甘ーい歌声とそこに重なるコーラスワークに聴いている耳がとろけてしまうので、いやらしさはまったく感じない。さらに超メロウな美メロに、ジャジーなピアノやキラキラしたキーボードまで絡んでくるんだから、もう! ホントにずる過ぎる仕上がりだ。
「今日はトッド・ラングレンを聴こうかなあ」とか「今はネッド・ドヒニーな気分だな」みたいな80's AORモードになったときは、今年一年は大概この一枚を聴いていた気がする。本家殺しという意味では、AOR版フリッパーズ・ギターなんて語り方もできるかもしれないね。二人組ユニットだし。
ドライブや食事をしている時のBGMとしての聴き方にもぴったりフィットだし、聴く機会はすごく多いんじゃないかな。マニアックなリスナーにも、ライトユーザーにもオススメできる名盤。apple musicでも聴けちゃうよ。
それにしても、P-VINEはロックからソウルまで幅広くいい作品をリリースしてるなあ。素敵。
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