2ピースになってから初となるフルアルバムをリリースしたKlan Aileen。
まるでツイン・ピークスの世界に迷い込んでしまったかのような錯覚に陥ってしまう1曲目「離れて」から最高だ。いきなり彼らのアナログでモノトーンなざらついた音群にグッと取り込まれてしまう。
3曲目「Nightseeing」からアルバム中盤では、ボーカルがちょっとイアン・ブラウン風に聴こえてしまうところもあるが、そこは愛嬌で許せてしまう感じ。
アルバム全編、「死」をも想起させるひたすら不穏な空気感に溢れているくせに、聴き終わった後に耳に残るこの「すっきり感」はなんだろう。これは癖になる。ノイズまじりな中で際立つメロディと、ミニマルな音像のバランスが肝になってる気はする。
その昔、自分がSonic Youthを聴きまくっていた時に、彼らから感じとった感じとも似ている気がする。これは、かなりの褒め言葉。俺はもう彼らの虜になっているのだとも思う。
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